私の好きな写真家の一人に齋藤陽道さんという方がいます。彼は写真家でありろう者です。彼は高校生の頃、自分が将来働くイメージがまったくできなかったと言います。
悩むろう学校の先生が「いろんな仕事に就くろう者がいることをしっかり伝えてこなかった学校の責任でもある。先生自身も知らず子供たちが将来の夢を描きにくい」という言葉をきっかけに「21世紀、こうして働くろう者がいた」という肖像を残していきたいと思ったそうです。最終的な目的は、働くろう者たちの肖像を1冊の本にすること。齋藤さん自身が、さまざまな人を訪ねながらポートレート撮影とインタビューを重ねていく連載シリーズです。
仕事に留まらず、これまでの人生の軌跡を辿るようなインタビューで、吸い込まれるように読んでしまいました。ろう者の生活がより身近に感じられるかもしれません。
働くろう者を訪ねて|連載 | こここ手話を第一言語とする「ろう者」はどんな仕事をしているのでしょうか。写真家であり、ろう者である齋藤陽道さんが、さまざまな人をco-coco.jp