3/20開催 一般社団法人ダウンズタウンプロジェクト 佐久間寛厚さん「たった一つの個性から」
私が佐久間さんにぜひ今回のイベントでお話していただきたいと思ったのはダウン症の息子が生まれて間もない頃、佐久間さんの講演を聴く機会があり、それまでの私は息子や社会に対して申し訳ないという気持ちがあったのですが、息子の事を誇りに思い、目の前がぱっと明るくなった感覚を今でも鮮明に覚えていたからです。
佐久間さんは世界ダウン症の日に寄せて、ダウン症の人たちが持つものが、朗らかで優しく、調和の文化を持ち、人間の原型とも言える存在なのではないか。彼らのゆったりとしたリズムに合わせて世界を見てみることで、全く違った世界が見えてくるというお話を伺いました。
資本主義社会、文明の発達、主義主張を声高らかに叫ぶ世界、目まぐるしく変化していく社会。果たしてこれらは人類を真に幸せにしたのでしょうか。その影で傷ついている人もたくさんいるということ、声すらあげることができない人の価値観や文化を置いてきぼりにせず、耳を傾けてみることが、みんなにとって本当に生きやすい社会と言えるのではないかというお話に、私も自分自身を振り返り考えてみるとてもいい機会になりました。
今を大切に、今を幸せに生きること。佐久間さんのお話には、人生の道標となるような、心に染み渡る深い話がたくさん散りばめられていました。
写真は、5歳の息子がアトリエ・エレマン・プレザンで初めて描いた時の絵です。息子は佐久間さんと二人になり「お花を描くよ、海へ行こう!泳ごう」とぐんぐん筆を動かしたそうです。息子の見ている世界がこんなに美しいなんて。
佐久間さん、素晴らしいお話をありがとうございました。
記事・ユミコ
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