記事:ユミコ
「この本読んだことある?」友人に勧められて読んだ本。こちらのショートムービーがきっかけとなり、この物語が書かれたそうです。
あらすじ
『主人公の男の子は、ある日両親から弟が生まれることを知らされる。しかもその弟は「特別」だという。スーパーヒーローじゃないだろうか、胸を躍らせて弟の誕生を心待ちにしていた主人公だったが、「特別」が意味していたものは違っていた。弟はダウン症だったのだ。思春期になると、友達には弟の存在を隠そうとする。しかし、家に遊びに来た友達についに弟の存在がバレてしまう。その時の友達の反応はー。』
私はダウン症の長男と3歳の次男がいます。次男もいつか兄に対して同じようなことを思う時がくるのだろうかと想像を巡らせながら読みました。
主人公が葛藤を乗り越え、弟について語る言葉で印象的な文章を紹介します。
「僕は思った。ジョヴァンニはたくさんの問題を抱えているけれど、特殊な才能を持っている。彼と関わる人たちみんなと、それぞれに異なる物語を紡ぐことができるのだ」
「なにより驚きなのは相手によっていろいろ違う顔を見せるくせに、いつだってありのままのジョヴァンニだということだ」
親が感じる子供の姿と、兄弟が感じるものは違って当然で、もちろんコントロールすることもできません。主人公の葛藤と成長を感じ、この本を読み終えた後は、心の中がじーんとあたたかくなりました。
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