こんにちは。SUPLIFEのエミです。
今日はちょっと哲学的な見出しになりましたが、中身は私の思い出話です。すみませんw
私が小学 3 年生くらいのときに赴任されてきたタニグチ教頭先生のお話です。
先生は、当時の私たちにとって、ちょっと「変わり者」でした。雨の日も真冬でも、毎朝誰よりも早く通学路に立って子供たちに「おはよう!」とあいさつ。そんな早起き先生は、いつもニコニコしていましたが、ある日、私たちが小石をドブに投げていたのを見て「小石は自分じゃ動けない!君たちが今ドブに投げたことで、この先ずっと暗闇の人生だ!」と本気
で怒られたのがショックでした。「怖かった」とかではなく、想像もしていなった観点だったので、純粋に衝撃を受けました。そんな私は、娘が川や海で「水切り」をして遊んでいると、ちょっとドキドキしてしまいます。
ある日、担任の先生が不在の日がありました。代わりの先生が来るまで、多分クラスは騒々しかったと思います。ガラッと扉が開いて、入ってきたのは教頭先生でした。
そして、先生がまずおっしゃったのは、「君たちは今から自由だ」という一言。
「??」皆どう反応したらよいのかわかりません。でも、少し経って「自由ってことは、この時間は遊んでいいってこと?」という空気が教室に漂い始めたとき、「では、おしゃべり
をしないで、この教室を一人ひとり考えてキレイにしなさい」とのこと。
ますます子供たちの頭は「???」です。
訳も分からず無言で掃除をはじめ、一通りキレイになって席に着くと、先生は「きみたちは今、本当の自由を手に入れた」とおっしゃいました。
「??????」
もしかしたら、その意味を説明してくれたかもしれませんが、当時の私にはまったく理解できず、「いったい何が自由だったの?」という疑問だけが残りました。
小学校を卒業してからも、時折、その時の疑問がよみがえりましたが、よく分からず。
時は流れ、最近は思い出すこともなかったのですが、先日読んだ本「ソーシャル・インクルージョンとインクルーシブ教育」(髙原浩 著)の中に、自由について触れている部分があり、
ふと教頭先生の授業を思い出しました。なんとなくですが、先生が私たちに伝えたかったことの答えを見つけた気がします。果たして「正解」なのかは分かりませんが 30 年越しでスッキリしました。
ということで、次回、本に書かれていた「自由」についてご紹介させていただきます。
皆さんにとって「自由」とは何ですか?
余談ですが、そんなタニグチ教頭先生の口癖は「いのち大切に」でした。
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