副籍交流3回目

記事:ユミコ

2023年1月

支援学校に通う息子が地域の通常級を訪問する副籍交流の3回目。1.2回目はフルーツバスケットなどのゲームがメインだったのですが3回目は「図工」に参加しました。

その日は休み時間に到着したので「れいくんが来た!」と気づいた子が教室からひょっこり顔を出してくれる。どうぞどうぞと招き入れてくれて「今の時間はは休み時間だから一緒に遊ぼう」と先生が提案してくれた。子供達は「見て見て!」と次々にコマ回しやけん玉を披露してくれる。1年生ってこんなことができるんだ!すごいなぁ。息子は保育園時代からコマ回しが大好きで、手先が器用ではないのでうまく紐を巻くことができないのだけど、時々奇跡的になぜかうまく廻ることがある。息子は私と少し離れたところで男の子とコマ回しをしていた。手をとって教えてくれる子も。その日は欠席の子がいたので、その子の席を借りて最前列に座る。

授業では、折り紙を折ってハサミで切り込みを入れ、雪の結晶を作ると言う課題。見るからに難しそう。私は折り紙が昔から苦手なので、先生が見本を大きなテレビ画面に映してくれているというのにさっそく折り方を間違えて、折り紙を開いてみると雪の結晶とは全く違うものができた。「あれ、お母さん間違えちゃった。なんだこれは!あははは」とまわりの子にも聞こえるように大きな声で言ってみて(できなくても大丈夫だよ。大人だって間違えるよ。全然恥ずかしくないよ)とアピールしてみる笑。みんな最初から上手にできるわけじゃない。ハサミを入れる位置もとても繊細なので、れいはジョッキン!と最後まで切ってしまい、途中で止めて切り込みを入れることができない。私は自分の手を切られるんではないかとひやひやしながらなんとか雪の結晶に見えなくもないようなものを作って、黒い画用紙に貼って出来上がり。銀色の雪の結晶がキラキラきれい。

息子は途中から先生の話を聞くことができず、完全に自分の世界に入って独り言を言いながらハサミで自由に何かを楽しそうに作っていた。交流1.2回目は息子のために授業をゲームに変更してもらってなんだ恐縮してしまったけれど、3回目は「みんなと同じ課題の中でれいができることをする」というものだったので、私はなんとなく気持ちが楽でした。とはいえ今日の授業も事前に担任の先生同士がどうやったら息子が参加できるかと考えて相談し合ってくださっている。

みんなの前でできた作品を発表して、たくさん拍手をもらって、本人の緊張も解れ、最後はおちゃらける余裕もでてきた。

1年生の時はまだお客さんで「息子が行く日は、いつもと違う楽しいことをする」という交流だけれど、2年生になり、これからどういう形で関わっていくのが良いのか、息子を知ってもらえる機会になるのか、考えていきたいなと思いました。もし副籍交流を体験した方がいらしたらお話を聞かせてください。

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