映画「東京クルド」

こんにちは。
行政書士・2030SDGsファシリテーターのエミです。
先日、「東京クルド」というドキュメンタリー映画を観てきました。

ドキュメンタリー映画『東京クルド』公式サイト|日向史有監督作品tokyokurds.jp



故郷での迫害を逃れ、小学生のころに日本にやってきたオザン(18歳)とラマザン(19歳)という二人の若者の日常を、2015年から約5年以上に渡って取材した作品です。
オザンとラマザンは幼馴染。
二人とも、小学生の頃から日本に住んでいるので、日本語が流暢です。
そして、他の10代の若者と同じように、家族や将来の夢、仕事なんかについて悩んでいる。
でも。
彼らの置かれている状況は、日本人とは異なります。
二人は、日本で難民申請を続けるトルコ国籍のクルド人。
立場は「非正規滞在者」です。
「仮放免許可書」を持っていて、入管の収容を一旦解除されてはいますが、いつ収容されるか分からぬ立場。
入管収容については、今年3月、収容中に亡くなったスリランカ人女性の事案が大きなニュースになりました。
そんな不安を抱えながら、自由な移動を制限され、住民票はなく、国民健康保険にも加入できずに暮らしている彼ら。
日本では、働くことも認められていません。
それでも、通訳になることを夢みて、専門学校から進学を断れて続けても勉強を続けるラマザン。
家族の生活費を稼ぐため、解体現場で肉体労働をする日々で「自分はダニ以下の価値がない存在」とつぶやくオザン。
働くことを認められていないため、きちんと身分を確認をされる職場で働く選択肢はありません。



どんなに努力しても、個人のスキルや気持ちとは別問題で、夢への希望を何度も折られてしまう。
前も向いてみても、頑張ってみても。
祖国にも帰れない。日本では「働くな」と言われる。
「じゃあ、どうやって生きていけばよいの?」と問うオザンに入管職員が行った一言。
「帰ればいいんだよ。他の国にいってよ、他の国」
その声が、しばらく耳から離れませんでした。
「難民」というと、どこか遠い国の問題のようなイメージを持つ方もいるかもしれません。
でも、オザンやラマザンの家族のように、日本に難民認定を求めてやってくる人は少なからずいます。
2019年の難民認定申請者数は10,375人。
そのうち、認定者数は44人。
認定率はわずか0.4%
日本の難民認定率は、米国やドイツなどと比較してかなり低くなっています。
厳しくしていることにも、出稼ぎ目的の在留防止など理由があります。
でも、オザンとラマザンという若者の日常を通してみる境遇は、あまりにやるせない。
映画を観て終わりにせず、小さなコトでも、自分に出来ることを考えていきたいと思っています。

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