SDGsファシリテーターのエミです。
さて、前回のユニバーサルデザインに続き、今回はインクルーシブデザインについてご紹介したいと思います。
●インクルーシブデザインってなぁに?●
「インクルーシブデザイン」という用語は 1994 年にロンドンのロジャー・コールマン教授が初めて用いました。
インクルーシブデザインは、ユニバーサルデザインのように「原則」は設定していません。
モノのデザインを考える最初の段階から、様々なニーズをもつ人、デザイナー、製造業者などが一緒になって、どのようなデザインが良いかを考えていきます。
原則から検証するユニバーサルデザインと比較すると、柔軟性があると言えるかもしれません。
インクルーシブデザインとユニバーサルデザイン、二つの考え方を活用することで、今まで使えなかった人が使えるようになったり、さらに楽しく使えるようになったり、デザインの可能性がより広がることが期待できます。
「こども+くすり+デザイン」
九州大学のインクルーシブデザインデザインの取り組みの一つ、「こども+くすり+デザイン」プロジェクトでは、小学生の子供たち 11 名に参加してもらい、「こんな薬があったらいいな」をテーマに一人ひとりデザイン提案をしてもらったそうです。
その結果、子どもの薬に対する思いが可視化されました。子供の提案したデザインには、例えば、可愛らしいスイーツのようなカタチがありました。
お薬の味気ない外見に苦手意識を持っている子も多いかもしれませんね。
直接、子どものデザインを商品化することは難しいかと思いますが、「あったらいいな」を可視化することで、ユーザー目線の製品開発のヒントになったようです。
話がずれますが、小さな子供の気持ちを聞くとき、「何が嫌なの?」「何が苦手なの?」と聞くより、「どんなものだったら楽しそう?」「どんなところなら行ってみたい?」というようにプラスで聞いてみたほうが、子供たちが“思い”を自由にコトバにしやすいかもしれないな、とふと思いました。
・
・
<オンラインイベントのお知らせ>
SUPLIFE企画【横須賀インクルーシブ学童 sukasuka ippo代表 五本木愛さんのおはなし会】
2020年8月29日(土)AM 10:00〜11:30
⭐️開催方法:オンライン(zoom)
申込後、招待URL送らせていただきます
⭐️定員:15名 どなたでもご参加いただけます
⭐️参加費:無料(少しでも多くの方に知っていただくため、当面は無料で開催します。 お気軽にご参加ください)
⭐️タイムスケジュール
9:45 入室開始
10:00~11:30 イベント
11:30~12:00 交流会(参加は任意)
⭐️内容:障害児の親という目線を生かし、足りないと感じ必要としているものを自分たちで作っていく!をモットーに、事業を展開している五本木愛さん。インクルーシブ学童や託児所、テレワーク、美容院…そして、これらは地域の商店街で展開されています。
どんな思いで事業をスタートさせたのか?地域で育てることとは?インクルーシブとは?
アンジェルマン症候群のある子を育てるお母さんでもある愛さん。母として、事業者の代表としての目線でお話ししていただきます。
●主催団体 NPO法人SUPLIFE https://suplife.or.jp/
参加ご希望の方は、 問い合わせフォームよりお申し込みください。