親の想像を超えていく

記事:ユミコ

先日、夫の両親が金婚式を迎え、創業40年、地元の老舗フランス料理店でお祝いをしました。カーテンで仕切られた半個室のような部屋でしたが、小学校2年生のダウン症の長男と、元気な5歳の次男を連れていくのでちょっとどきどきしていました。

子供用にと、小さめにカットしてくれたお肉が運ばれてきました。すると長男はどうしてもフォークとナイフが使いたいと言います。いやいや、ママがもう少し小さく切ってあげるから、と言いますが、全く聞きません。それなら、とフォークとナイフを差し出しますが、持ち方が”グー✊”になってしまいます。正しい持ち方に直そうとしますが、俺はこのスタイルで食べるんだ、と言わんばかりに頑なに拒みます。すると店長の奥様がやってきて「お兄ちゃん何年生?2年生ならできるわよね。持ち方はそうじゃないの。人差し指を添えて」と、カトラリーの正しい持ち方を教えてもらうと、驚くほどすんなりと受け入れ、人差し指を添えてお肉を切ることができました。この子は障害があるので、ちょっと難しいかもしれません、と口に出そうとしていた自分を反省しました。

子供を信じてみる。親の想像を超えていく。

親の言うことは聞かなくても、他の人が伝えたら、お友達が声をかけたらすんなり聞き入れてくれることがあるんですよね。

フォークとナイフを使って、正しい持ち方でお肉を切って、自分で食べることができた息子は、なんとも誇らしげな顔をしていました。

またひとつお兄ちゃんになったね。

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