障がいを持つアーティストと支援環境について

サプライフの祥子です。

先日、NHKの「首都圏情報 ネタドリ!」という番組で障がいを持つアーティストと支援環境についての特集をしていました。

最初に紹介されたのは、ピアニスト・紀平凱成さん。昨年18歳でプロデビューし、ファーストアルバムが大きな反響をよんでいます。紀平さんは2歳頃に発達障がいの一種である自閉症と診断されました。4歳頃には一度聞いただけの曲をエレクトーンで完璧に再現するようになり、音楽の才能を開花させていきます。10歳の頃には発達障がいの特徴でもある聴覚過敏症に苦しみ、一時は大好きなピアノも遠ざけていましたが、大好きなカプースチン(ウクライナ出身の作曲家)の曲が紀平さんとピアノを繋いでいました。

紀平さんは自身でも作曲を行いますが、その方法は独特で楽器を一切使わず、頭の中で曲を完成させパソコンを使い譜面にしていきます。(頭の中だけで曲を完成させるなんて、一体どうやっているのだろうと驚いてしまいます!)
自作曲の特徴は不協和音の使い方で、独創的なハーモニーを作り出しています。

紀平凱成さん
https://kihirakyle.com/

次に紹介されたのは、書家・金澤翔子さん。2月には銀座で個展を開き、作品は海外でも高い評価を受けています。ダウン症である金澤さんは、5歳からの母 泰子さんの師事で書を始めました。観察力の優れた金澤さんは、書を始めた時から、教えられなくても正しい持ち方で筆を持っていたそうです。ですが、書の基本である右上がりや平行を理解することが難しく、10歳の頃に書いた書では文字がバラバラな状態でした。そこで泰子さんは金澤さんと一緒に右上がりは坂道を歩き、平行は線路を見に行くなど、実際の体験を通して、金澤さんにそれらの概念を伝えていったそうです。現在、金澤さんはコロナの収束を願い、般若心経の写経をされています。

金澤翔子さん
https://www.k-shoko.org/

最後に紹介されたのは、障がいのあるアーティストの支援施設です。

今年オープンした障がい者支援施設「studio FLAT」(神奈川県 川崎市)では、毎日朝から夕方まで絵や立体作品の創作に取り組んでいます。指導するのは美大出身のアーティストたちで、併設するギャラリーでは作品の販売も行われています。外出自粛中にはオンラインで展覧会が開かれ、作者が作品紹介も行っています。

番組でも伝えられていましたが、今までは「障がいのある方が頑張って作った作品なので買ってください」という流れだったものが、最近では障がいのある・なしに関係なく良い作品だから世に出していく、カッコよくプロデュースして収益に繋げるという流れに徐々に変化しているのだと感じました。

ちなみに、studio FLATのオンライン展覧会はこちらから見れます。たくさんの素敵な作品に出会えますよ!

studio FLAT インターネットギャラリーFLAT展
https://studioflat2016.wixsite.com/studioflat

NPO法人SUPLIFEのFacebook非公開オンラインサロン随時参加者募集中です。お気軽にご参加下さい。https://m.facebook.com/groups/2602248779994227/

インスタグラム  https://www.instagram.com/nposuplife/

note  https://note.com/suplife

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