小さい頃の記憶-自転車の女の子-

私が小学生だった頃、公文の教室までの道で、あるお店の前に、補助輪付きの自転車に乗った女の子がいました。
女の子は、いつもその自転車に乗っていてその場所から移動することなく、ハンドルを右左に動かして、車や人の往来をずっと見ていた。
彼女はいつも怒ったような顔つきをしていて、うまくお喋りができなかった。
「うー、うー」と唸るような声を出すので、
その子の前を通るときは、ちょっと駆け足で通り過ぎからかう男の子たちもいたように思う。
今から考えると、その子はダウン症だったのかもしれない。
ちょうど歳も同じくらいに見えたけど、話によると私の6つも上だったようだ。

小学生だった私は、その子が少し寂しそうに見えて、友達になりたいなと思った。
ある日、勇気を出して話しかけてみようとする。
彼女の前に立ち止まってみたものの、やっぱりいつものように、うーと唸っていて、ちょっと怖くて何を話したらいいのかわからなくて、その場を立ち去ってしまった。
それから、公文のある日は、彼女にバイバイと時々手を振るようになった。
手を振り返してくれる日もあれば、そうでない日もあり、反応はまちまちだった。
あれから何年経ったのだろう。
私が中学生になり、公文に通わなくなってからもその女の子は相変わらずお店の前で、補助輪付きの自転車に乗って、人の往来を見ていた。
彼女とは私が思うような友達になれなかったけれど、なぜか、彼女が嬉しそうに声を上げて笑っている記憶があるのだ。
それは、私とのやりとりの中での笑顔なのか
他の誰かとのやりとりの中での笑顔なのか、まったく思い出せない。
今、地元に帰っても、もう女の子の姿はなく、お店の前を通る度にどこで何をしているのかな、元気かな、今彼女は笑っているかな、と思いを馳せます。

NPO法人SUPLIFEは「どんな人もその人らしく暮らしていける社会」を目指して、豊島区を拠点に全国へhappyを届けたいと活動している団体です。 障がいのある子、病気の子、LGBT…この世の中はいろんな人が地球を彩っています。小さな頃からいろんな子がいる事を自然と知る中で、大人になった時の心の壁が少しでもなくなっていたらと考え活動をしています。 この活動を皆様からのご支援なしで続けることが出来ません。 この度ソフトバンクから簡単に寄付ができる「つながる募金」の利用を開始しました。 携帯電話の利用料金の支払いと一緒に継続的な寄付ができるだけでなく、ソフトバンクスマホをご利用の方限定でTポイントでの寄付も可能です。 ご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願いします。

—————————————

・SoftBankのスマホからご利用料金とまとめて寄付 https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/select.jsp?corp=582  

・どなたでも可能 クレジットカードで寄付 https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/creditSelect.jsp?corp=582 

 ・Tポイントで支払 (SoftBankのスマホをご契約の方限定) https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/tpointSelect.jsp?corp=582  

・寄付方法選択画面 https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/careerSelect.jsp?corp=582

関連記事

  1. 2/21(日)19:00~オンラインイベント【障害者雇用率20%?!ダ…

  2. ヤハヤハ筋肉元気体操

  3. オンライン子ども大学

  4. 手話で生きる子どものあ〜とん塾 瀧尾さんより 池袋「キッズパーク」で…

  5. 2/12(土)19:00~21:00【障害者雇用の課題「ゆとりと生産性…

  6. 4/24(土)バディウォーク東京2021 for all@代々木公園ケ…