自由ってなんだろう?②

こんにちは。SUPLIFEのエミです。

昨日は、私の思い出話をさせていただきましたが、その流れで今日は、私が最近読んだ本「ソーシャル・インクルージョンとインクルーシブ教育」(髙原浩 著)の中に書かれていた、自由についてご紹介させていただきます。
この本は「インクルーシブ発想の教育シリーズ3」として発刊されていて、著者の髙原先生は、知的障害者の入所施設指導員、民間の療育訓練・相談期間、授産施設等での経験を経て、現在は就労移行支援事業所・就労継続支援B型事業所の施設長、サービス管理責任者をされている方だそうです。
ご自身の体験、実例から「ソーシャル・インクルージョン」にアプローチされていて、とても学びの多い本でした。

その中で、著者は「自由などというものは簡単に手に入るものではない」とおっしゃっています。
なぜかというと、自由の前提には「その範囲に応じた自己コントロール力が身についていること」があるからです。

赤ちゃんはベビーサークルという檻の中にいるわけですが、これは赤ちゃんの自己コントロール力が極めて未熟だからで、ここから「自由」になるためには、ベビーサークルを超えられる運動能力を手に入れ、かつ、自分で危険を回避できるようになるような自己コントロール力を身に付けなくてはなりません。

「己を制御できる人間が最も自由」
ソーシャル・インクルージョンという理想を追うために支援や応援をするとすれば、「自由を奪わない」という以前に「自由を獲得させる」ための応援をしなくてはならないと書かれていました。

ここからは、私個人の感想ですが、どんな子にもキラリと光る個性があると思います。
その個性を社会で生かしていく為に、惜しみ無い支援や応援をされてる方に敬意を感じると同時に、社会全体の課題としてより多くの人々と自分事として考えていけたら思いました。

さて、タニグチ教頭先生が私たちの教室に入ってきたとき、そこは先生不在に浮かれた子供たちの「無秩序」な場だったでしょう。隣の教室では通常の授業が行われていたとすれば、マナー違反の迷惑な状態です。教頭先生は、私たちに自由とは好き勝手放題することではなく、状況を把握し、自己コントロールをした上で手に入れるものだ、ということを教えてくれたのかな、と何十年越しに思ったのでした。

参考文献:「ソーシャル・インクルージョンとインクルーシブ教育」(髙原浩 著)

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